マンションを購入したり、一軒家を新築したりすることは、人生においてそう何度もあることではありません。
大抵の場合、一生に一度と言っても過言ではない、大きな買い物となることでしょう。
それだけに、当事者のかたには大きな喜びとなっているはずです。
形式にはまったお祝いの言葉をただ並べるのではなく、新築に至るまでの労苦を思い遣って、心から祝福するようにします。
「焼ける」「壊れる」「倒れる」などの忌み言葉は新築や新居への引っ越しには禁物、使わないようにし、末永い繁栄・未来を願う内容にしたいものです。
知人へお祝い
錦秋の候、○○様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびは新居ご落成の運びとのこと、まことにおめでとうございます。
市街を一望できる高台に建てられたとか、リビングは景色を堪能できるよう、大きな窓を配してらっしゃるそうですね。
背後は野鳥が集い、木々がざわめく森があるとのこと、今の時期であればさぞや紅葉が美しいことでありましょう。
羨ましいかぎりでございます。
近々ご案内をたよりに、お祝いかたがた参上させていただきますが、まずはお祝いのしるしにスタンドライトを送らせていただきました。
夕暮れ時のリビングで、暖かい光の色が窓の外の景色と馴染んでくれたら、と選びましたが、お気に召していただけると幸いです。
木の香もかぐわしいご新居で、ご落成までのご苦心談などおうかがいしたいものです。
まずは取り急ぎ、書面にてお祝いまで。