開店の通知を受けた場合、時機を逸しないようにお祝いの挨拶状を出します。
先方様の壮挙を祝して、成功と発展を祈るような文面にし、喜びをともにする気持ちをこめて書くことが大事です。
新規に事業を開始する場合には、先方様は多少なりとも胸に不安を抱いているはずです。
既に行っている事業の拡大で新店舗を開店する場合は、それほどでないとしても、それなりの不安・リスクを背負っていると考えられます。
ですから、将来的な心配をしたり、マイナスイメージに繋がるような表現と文章は避けたほうがいいでしょう。
励ましの言葉を入れて、開店に至る労苦をねぎらう言葉もおりこんで、前途洋々な内容にまとめます。
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取引先の新店舗開店へお祝い
拝啓 暮秋の候、貴社にはいよいよご盛業の趣、慶賀の至りに存じます。
承りますれば、○月△日を期して、横浜に新店舗ご開設とのこと、まことにおめでとうございます。まさに時宜と地の利を得たご増設、感服いたしました。
東京、埼玉、千葉、と着々と営業拠点を増設されるご発展ぶりに、貴社の時流を捉えた感覚の鋭さを感じ、よりいっそうのご躍進を確信いたしました。
このうえは新店舗のご発展を祈念し、私どもと末永くおつきあいくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
略儀ながら書中にてご祝詞まで。
敬具
取引先の新店舗開店へお祝い
風光る候、ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。
このたびは、かねてよりご計画中とうかがっておりました新店舗がいよいよ実現の運びとなられました由、心よりお祝い申し上げます。
周到なご準備とさまざまなご経験、常に熱意をもってお仕事にあたられる○○様のご努力の賜物と拝察し、将来のご発展は間違いないと信じて疑いません。
内助の功をいかんなく発揮された奥様も、このたびのご壮挙をさぞお喜びでございましょう。
新店舗も軌道に乗られるまでは何かとご苦労も多いとは存じますが、小社といたしましても、微力ではございますが協力させていただく所存です。
略儀ながら、書中をもってお祝い申し上げます。