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年賀状欠礼の正しい例文!失礼のない挨拶の仕方

年賀状欠礼の正しい例文!失礼のない挨拶の仕方

新年の幕開けは、互いの安泰を祈る日本の伝統的な挨拶、年賀状の交換から始まります。しかし、時には様々な事情で年賀状を送ることが叶わない場合もあります。そんな時、適切な言葉選びは、相手への敬意と思いやりを伝える上で欠かせません。

本記事では、家族や友人、職場の上司や近隣の人々へ向けた、心温まる欠礼の例文をご紹介します。これらの文例を通じて、遠く離れた親戚、久しぶりに連絡を取る旧友、以前お世話になった方々、また日頃お世話になっている上司や近所の人々への深い感謝と尊敬の気持ちを、適切に表現する方法を探求しましょう。

年賀状の欠礼とは?

年賀状の欠礼とは、新年の挨拶として年賀状を送る習慣において、特定の事情により年賀状を送れない場合に行う配慮のことを指します。日本では、新年を迎えるにあたり、年賀状を通じて友人や知人、ビジネス関係者に対し挨拶を交わすのが一般的な風習です。しかし、過去1年間に身内に不幸があった場合や、何らかの理由で年賀状を送ることが適切でないと判断される場合、年賀状を出さない「欠礼」を選ぶことがあります。

この場合、年賀状の代わりに「寒中見舞い」を送ることが一般的です。寒中見舞いは、新年が明けてからしばらく経ってから送る挨拶状で、年賀状を送ることができなかったことへの配慮や、相手への思いやりを表すものとされています。このように、年賀状の欠礼は、日本独特の文化的配慮と敬意の表現の一つです。

様々なシーン別の例文

遠方の親戚への年賀状

遠方の親戚への年賀状における欠礼のメッセージを作成する際には、以下の点に配慮することが重要です。

  • 年賀状をお送りすることができなかったことへのお詫びを丁寧に表現することが大切です。
  • 自身の近況を簡潔に伝えることで、親戚とのコミュニケーションを図ります。
  • 相手の健康や幸福に対する関心を示し、近況を尋ねると良いでしょう。
  • 遠方のためになかなか会えない状況でも、再会への希望を表現することで、親密な関係性を維持します。
拝啓

新春の候、貴家の皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

今年は年賀状をお送りすることができず、心よりお詫び申し上げます。私どもは皆元気に過ごしております。
お元気でいらっしゃいますか。毎年、貴家の皆様にお会いできないことが残念でなりません。

家族も皆、成長しており、子どもたちはすっかり大きくなりました。次にお会いするときには、皆様にお会いできることを楽しみにしております。

寒中お見舞い申し上げます。今年も健康と幸せが貴家に満ち溢れますように。

敬具

[差出人の名前]
[差出人の住所]
[日付]

昔の友人への年賀状

昔の友人への年賀状の欠礼を書く際には、以下の点を考慮することが大切です。

  • 昔の友人には、フォーマルすぎる言葉遣いよりも親しみやすい表現を用いることが適切です。
  • 久しぶりの連絡であるため、再び交流を持ちたいという意思を優しく伝えることが大事です。
  • 友人の健康や幸福に関心を持っていることを示し、近況について尋ねると良いでしょう。
  • 年賀状を送るタイミングが遅れたことに対して適切にお詫びを入れ、新年の挨拶を忘れないことが重要です。
拝啓

新春の候、貴方様のご健勝とご多幸を心よりお祈りしております。

新年のご挨拶を失礼致しました。ご無沙汰しておりますが、お元気でいらっしゃいますか。
昔を思い出し、懐かしく思うことしばしば。久しぶりにお話しできたらと願っております。

時の流れと共に、多くのことが変わりましたが、貴方との思い出は今も心の支えです。
もしお時間がございましたら、ご連絡いただけると幸いです。

寒中お見舞い申し上げます。本年も健やかにお過ごしいただけますよう、お祈り申し上げます。

敬具

[差出人の名前]
[差出人の住所]
[日付]

以前お世話になった人への年賀状

以前お世話になった人への年賀状の欠礼を書く際には、以下の点を考慮することが重要です。

  • 過去に受けた支援に対する深い感謝の気持ちを伝えることが重要です。
  • 年賀状をお送りすることができなかったことに対して、適切にお詫びを入れる必要があります。
  • 今後も良い関係を維持したいという意思を示すことが好ましいです。
  • パーソナルなコミュニケーションでは、簡潔かつ丁寧な文体を心がけることが望ましいです。
拝啓

新春の候、貴方様におかれましては益々のご健勝をお祈り申し上げます。
昨年は格別のお心遣いを賜り、深く感謝しております。

新年のご挨拶をお送りすることができず、大変恐縮しております。
過去には数々のご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。貴方様のご多幸を心からお祈りしております。

寒中お見舞い申し上げます。今年も健康で幸多き一年となりますように。

敬具

[差出人の名前]
[差出人の住所]
[日付]

会社の上司への年賀状

会社の上司へ年賀状の欠礼のメッセージを作成する際には、特に以下の点に配慮することが大切です。

  • 上司に対しては、敬意を表す言葉遣いを使い、尊敬の念を伝えることが重要です。
  • 年賀状を送れないことに対して、適切なお詫びの言葉を含める必要があります。
  • 過去のご指導に対する感謝の意を示しつつ、今後も引き続きのご指導やサポートをお願いする意志を伝えます。
  • ビジネスシーンでは簡潔で明確な表現が好まれます。
拝啓

新春の候、貴殿におかれましては益々のご発展をお祈り申し上げます。
昨年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

新年のご挨拶を申し上げる機会を逸してしまい、誠に申し訳ございません。
本年も貴殿の深いご理解とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

昨年は数々の貴重なご指導をいただき、大変学ぶところが多くございました。
本年も更なる成長を目指し、努力して参る所存です。

寒中お見舞い申し上げますと共に、貴殿のご健康とご多幸をお祈りいたします。

敬具

[差出人の名前]
[差出人の所属部署]
[日付]

近所の人への年賀状

年賀状の欠礼のメッセージを近所の人へ送る場合、以下の点に配慮することが重要です。

  • 年賀状は日本の文化において正月の挨拶として重要な役割を担います。遅れたことへのお詫びと、新年の挨拶を丁寧に表現することが大切です。
  • 日常的に挨拶を交わす近所の方への年賀状であれば、フォーマルすぎる表現よりも、親しみを込めた表現が適しています。
  • 新年の挨拶には、相手の健康と幸福を願う言葉を含めるのが一般的です。
  • 近隣住民としての良好な関係を維持する意味で、お互いの協力や支え合いの意志を示すことも良いでしょう。
拝啓

新春の候、貴家には益々のご繁栄をお祈り申し上げます。
昨年中は大変お世話になり、ありがとうございました。

新年のご挨拶が遅れてしまい、心よりお詫び申し上げます。
本年もお互いに健康に留意し、共に支え合いながら、穏やかで幸せな一年を過ごせますように。
日頃の挨拶交わす中で、いつも心温まるお言葉をいただき、感謝しております。

どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
寒中お見舞い申し上げると共に、貴家の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

敬具

[差出人の名前]
[差出人の住所]
[日付]