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親戚への香典お礼手紙:書き方と心に響く例文
故人を偲び、心からの感謝を込めた香典のお礼状。葬儀や法事に際し、親戚の方々からいただいた香典に対する感謝の気持ちを伝えることは、日本の伝統的な美徳の一つです。遠方にいる親戚、長い間連絡が取れていなかった親戚、故人と特に親しかった親戚など、それぞれの関係性や状況に応じて心を込めて選びます。
この記事では、そんな香典お礼の手紙の書き方と、感謝の気持ちが伝わる例文をご紹介します。貴重な心遣いに対し、適切な言葉で感謝を表現することで、故人への敬意と親戚への謝意を示す大切な役割を担います。
親戚からの香典へのお礼の手紙とは?
親戚からの香典へのお礼の手紙とは、故人の葬儀や法事に際して香典を贈ってくれた親戚に対して、その心遣いに感謝の気持ちを伝えるために書かれる手紙です。この手紙は、故人への敬意と共に、支えてくれた親戚への謝意を示す大切な役割を持っています。
また、送るタイミングは葬儀後から49日間の間に、できるだけ早めに行うことが一般的です。この手紙を通じて、故人への敬意と親戚への感謝の気持ちが伝わります。
様々なシーン別の例文
遠方に住む親戚からの香典
故人と特に親しかったが、遠方に住んでいるため葬儀に参列できなかった親戚から届いた香典のお礼の例文です。
配慮点:
- 親戚が葬儀に参列できなかったことへの理解と、遠方からでも故人への思いやりを示してくれたことへの感謝を表現する。
- 故人との関係の深さを共有することで、親戚の行動がどれだけ心に響いたかを伝える。
- 香典を送ってくれたことへの具体的な感謝を述べ、今後も関係を大切にしていきたい旨を伝える。
拝啓、貴重なる春の候、貴方様にはますますのご健勝のこととお慶び申し上げます。 この度は、遠方にもかかわらず、[故人名]に対する深いご厚情を賜り、誠にありがとうございました。葬儀にはご参列いただけない状況であったにも関わらず、心温まるお香典をお送りいただき、私たち家族一同、深く感謝の念に堪えません。 [故人名]も、貴方様とのかけがえのない時を大切に思っておりました。貴方様からの温かな支援は、まるで貴方様がそこにいてくださるかのように、私たちの心を慰めてくれました。遠く離れた場所からでも、このようにして思いやりを形にしてくださり、改めて貴方様の優しさに触れることができました。 今後とも、[故人名]を偲びながら、貴方様との絆を大切にして参りたいと思います。どうかこれからも変わらぬご交流を賜りますよう、心から願っております。 この度は本当にありがとうございました。健康と幸福を心よりお祈りしております。 敬具 [送信者名] [送信日]
長年連絡を取っていなかった親戚
故人との関係は遠いが、長年連絡を取っていなかった親戚から香典が送られてきた際のお礼の例文です。
配慮点:
- 久しぶりの連絡であることへの驚きと喜びを表現し、香典を送ってくれたことへの感謝を深く伝える。
- 遠い関係にも関わらず行動してくれたことに対する感謝の意を示し、その心遣いを高く評価する。
- 今後の関係維持への希望を込めたメッセージを添えることで、再接近のきっかけとしての手紙の役割を強調する。
拝啓、初夏の候、貴方様におかれましてはますますご清祥のことと存じます。 突然のお手紙となり恐縮ですが、このたびは長らくの沈黙を破り、[故人名]への香典をお送りいただき、心より感謝申し上げます。 故人との関係が遠いにも関わらず、このような形で思いやりを示してくださり、大変驚きましたと同時に、深く感動いたしました。長い間、直接の連絡を取ることがなかったにもかかわらず、このように心を寄せていただけるとは思いもよりませんでした。 貴方様のご厚意は、私たち家族にとって大きな慰めとなりました。また、この機会を通じて、貴方様との絆を新たに感じ、今後はもっと繋がりを持ち続けていきたいと強く願っております。 どうかこれからも変わらぬご交流を賜りますよう、心からの願いを込めて。故人もきっと、私たちが再び繋がることを喜んでいることでしょう。 この度は本当にありがとうございました。貴方様とご家族の皆様に、健康と幸せが訪れますようにお祈りしております。 敬具 [送信者名] [送信日]
故人と特に親しかった親戚へ
故人と生前特に親しかった親戚がいて、その親戚は葬儀の際にも大きな支えとなったことを感謝するお礼の例文です。
拝啓、心温まる秋の便りが届く季節となりました。貴方様には益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。 このたびは、[故人名]の葬儀において、ご多忙の中、心強い支えとなっていただき、心から感謝申し上げます。故人と生前に共に過ごした数々の時、特に[具体的なエピソード]など、貴方様と故人との深い絆が私たち家族にもよく伝わってきました。 葬儀の際、貴方様が見せてくださった強い姿勢と、故人への深い愛情は、私たち家族にとって大きな慰めとなりました。故人も、こんなにも思いやり深く、支えてくれる親戚がいることを、きっと誇りに思っていたことでしょう。 貴方様の行動一つ一つが、故人への最後の敬意として、また私たち家族への深い慰めとして、心に深く刻まれています。このような時に、改めて家族の絆の重要性を感じ、貴方様とこれからも深い関係を築いていけることを心から願っております。 今後とも、故人を偲びながら、貴方様との大切な絆を大切にしていきたいと思います。どうかこれからも変わらぬご交流を賜りますよう、心からの願いを込めて。 この度は本当にありがとうございました。貴方様に、健康と幸福がたえず訪れますように。 敬具 [送信者名] [送信日]